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運送業界について

運送業界の現状

運送業界は、業界規模は約10兆円とかなり大きな産業として構成されています。
特にここ数年での伸び率は非常に高く、収益性も徐々に高くなってきていることから、今後も成長が期待できる産業として注目されているのです。

段ボール

「運送業」と一口に言ってもいくつか種類があり、ざっくり分けると「貨物自動車運送事業」と「旅客自動運送事業」とすることができます。
一般的に「運送業」というと前者の貨物運輸に関わる仕事のことを指すことが多いですが、他にも路線バスや長距離バスなど定期運行する事業についても運送業の一貫として含められます。

日本国内の運送の大部分はトラックによるもので、その割合は約6割に上ります。
その一方でトラックドライバーの待遇は非常に厳しく、実際多くの運送会社が人手不足に深刻な問題を抱えている状況です。
そうした問題を解決するために宅配大手であるヤマト運輸がAmazonとの契約を終了させたり、再配達を防止するための施策を実行することとなりました。

これまでは業務の過酷さに対しての報酬の少なさや、トラブル対処を各ドライバーに丸投げするような業界構造がありましたが、そうしたことが改善されていくということが大いに期待されています。

将来性、転職市場の状況

もともと物流業界は長時間であるのに対して賃金が低いということが多くの場所で言われてきました。
その原因となっていたのが顧客至上主義による深夜や時間限定の配達です。
そうした過剰なサービスによりトラックの積載率が約41%になるなど物流に深刻な影響が出ていることから、今後は一社だけでなく業界全体として物流事業の改善を目指していくということがアナウンスされています。

またこれまではトラックなど人員だのみの配達方法をしていた事業にドローンを使用することが決定されており、今後の個人宅への配送業務は大きな転換期を迎えることになると言えるでしょう。
運送業界に今後就職しようという人にとってもこうした業界編成の変化は無関係ではなく、より新しいサービスに対応できる知識や技術が求められていくことになります。