ビール業界について
ビール業界の現状
若者のアルコール離れが言われるようになっている現在ですが、実際にビール飲料の売上はここ数年で急激に縮小傾向にあります。
現在ビール業界で売上の大半を占めているのが発泡酒や第三のビール、ノンアルコールビールなどの新しいタイプのビール飲料で、元来のビール製品は年々売上が縮小しています。
日本国内のビール業界は4社によってほぼ独占されている状況です。
アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サントリーホールディングス、サッポロホールディングスの4社だけで国内出荷数の約99%が占められています。
国内の需要が縮小することにより、それぞれの会社は海外進出を進めており、業界最大手のアサヒグループホールディングスは海外でのM&Aを頻繁に行っているようです。
2015年にはサントリーホールディングスおよびキリンホールディングスがそれぞれ海外の大手企業をM&Aしましたが、サントリーホールディングスが大きく売上を伸ばす一方、キリンホールディングスは400億円以上の赤字となってしまいました。
将来性、転職市場の状況
ビール業界は現在非常に大きな変革期を迎えていると言えます。
いかに海外市場を伸ばすことができるかが生き残りのための大きなポイントとなるのではないでしょうか。
大手ビール会社は知名度が高いことから学生からの人気も高いのですが、実際の営業では地道に飲食店を回って売り込みをするという古い業界のしきたりがまかり通っているという状況もあります。
長く大手のみで独占してきたことにより、なかなか従来の営業展開から発想を新しくすることができない部分も多く、今後大きく業界地図が変化していく可能性があるでしょう。