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ファーストフード業界について

ファストフード業界の現状

ファストフード業界はここ10年ほどを見てもかなり大きな波が見られています。
東日本大震災以降、自粛ムードから売上が全体的に落ち込んだ飲食業界でしたが、現在では震災前の水準までに回復してきています。

ファストフード

中でもその牽引役となっているのがファストフード業界です。
日本で最初にファストフード店として有名になった日本マクドナルドホールディングスでは何度か経営的な苦境に陥りつつも、その度に新しい施策により復活を果たしてきました。

マックのハンバーガーは健康によくない、という世間的な評判を受けつつもそれでもあの独特の風味は根強いファンを獲得しています。
さらに、高価格帯の「プレミアムバーガー」などを提供することで顧客を飽きさせないサービスとして今も高いシェアを維持しているのです。

ファストフードといえばハンバーガーというイメージを覆した、和食系のファストフードも高い人気となっています。
最大手のゼンショーホールディングスでは「すき家」をはじめとし「なか卯」「はま寿司」「ココスジャパン」など複数の店舗を展開しています。

次いで人気のある吉野家ではおなじみの牛丼を中心に、「はなまる」や「京樽」といったものも手軽に食べられるお店として展開しています。
他にも松屋フーズの「松屋」や、三光マーケティングフーズの「東京チカラめし」、ロイヤルホールディングスの「天丼てんや」など、和食系ファストフードはいずれも人気店として多くの人に利用されているのです。

将来性、転職市場の状況

和食や定食などを提供するファストフードが堅調に推移しているのに対し、浮き沈みが激しいのがハンバーガー業界です。

日本マクドナルドホールディングスにおいては、過去に大きな落ち込みを何度も経験しつつも復活するという優れた経営手腕が注目されていますが、その他のハンバーガーチェーンはやや苦戦傾向が見られます。

業界2位のモスバーガーでは営業利益が大幅に減少しており、主力のモスバーガーの売上が大きく落ち込んでいることが影響しています。
同様にコロワイドが運営するフレッシュネスバーガーもここ数年苦戦傾向にあり、打開策が期待されている状況です。

衝撃的だったのが、もともとは外資系企業であったところをサントリーホールディングスが日本での営業権を買い取ったSUBWAYが、2017年には大量に閉店をしたことです。
こうしたことからわかるように、ファストフード業界は全体としては悪くない売上であるものの、その明暗ははっきり分かれています。

求人についてはどの企業からも毎年数多く出されているものの、その将来性については不確定な要素がかなり大きいと言えるでしょう。
顧客のニーズをつかむとともに、新規性のある商品が提供できるかという難しい岐路に立たされている業界です。