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化学業界について

化学業界の現状

化学製品は、私達の身の回りのものを作る、非常に重要な産業です。
とはいえ非常に専門性の高い産業であることから、「化学業界」と聞いてすぐにどういったことを主に行う会社かイメージできる人はそれほど多くないでしょう。

具体的には様々な種類の樹脂やゴム、合成繊維といったようなものを作ることを言います。
代表的な企業としては積水化学工業や三井化学、旭化成、三菱ケミカルホールディングス、昭和電工などといったところが化学業界として含まれます。

日本特有の化学業界の構造としては、とにかく企業数が多いということが特徴です。
化学製品のほとんどは石油や天然ガスを主原料としていますが、これを製品の材料となるエチレンに加工するための化学コンビナートが千葉県や神奈川県、岡山県周辺に大型工場として乱立しています。

化学製品は日本国内だけでなく世界的に高い需要があり、特にここ数年では中国が多く輸入をしています。
原材料の加工には非常に巨大なプラントが必要になるのですが、日本国内で人口減による需要の頭打ちがあり、大手の住友化学は2015年5月から千葉県のエチレン生産設備を停止しました。
続いて三菱化学と旭化成は2016年春より岡山県倉敷市の水島コンビナートでのエチレンプラントを統合しており、今後も国内の化学工場設備の縮小・統合傾向は続いていくことが予想されます。

工場

将来性、転職市場の状況

もともと数の多い化学業界では、海外との会社の統合やM&Aが加速しています。
もっとも、数の多い企業が乱立していることにより、互いに価格競争を加速させてかなり安く販売をすることになっていることが問題視されていたので、企業数がある程度淘汰されることは業界全体としては好ましい動きです。

しかし中には投機目的での買収をする企業もあり、そうしたものに巻き込まれてしまうと社内業績の実績が伴わないうちに株価が乱高下するというようなことが起こってしまいます。
これまでは世界的に高い技術があるとされてきた日本企業を中国企業が猛追しており、塩ビやポリエチレンなどは既に世界の半数以上が中国企業によって生産されている現状です。
原材料が石油に由来することからも、中東の政情不安やOPECによる方針転換により材料が高騰するというリスクが常にあります。

まとめて言うと、化学業界は非常に将来の見通しがしにくく、安定的な経営という意味ではあまり期待ができない可能性があります。
今後は縮小する国内市場から、発展途上国など今後需要の伸びる海外市場でどう展開していくかということが、企業としての生き残りの鍵になってきます。
そのような中でも、新しい化学技術の発展に興味がある尽力したいという方は積極的に研究・開発職の求人を探すと良いでしょう。
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