証券業界について
証券業界の現状
証券業界は、世界的に激動の時期を迎えています。
証券会社は日本企業だけでなく、既に数多くの外資系が参入しており、それぞれ独自の営業やサービスを展開しているところです。
証券会社の仕事は大きく法人向けと個人向けがありますが、従来までの法人向け投資だけでなく個人投資家を取り込むための方策が多く実施されています。
個人向け投資を扱うリテール部門では、2012年末からのアベノミクス相場の影響もあって株式取引の手数料収入が激増しました。
2015年に証券市場が一段落をして市場取引額は減少に転じましたが、それでも証券各社はそれほど大崩することなく好調を維持しています。
ただし証券業界はどうしても世界的な景気の動向に左右されやすく、リーマンショックや9.11などといった大きな事件・事故があると、一気に市場が冷え込むということもあるものです。
そのため現在はまだ個人投資家を中心として手数料収入をメインにすることができていても、将来的にはそれ以外の収益の柱をどう構築していくかということが問題になってきます。
新しいサービスとして目立っているものとして「ラップ口座」という資産運用をまるごと任せてもらうプランがあります。
従来の店舗型の証券会社は、手軽に取引可能なネット証券に押されていることもあり、そうした顧客との信頼関係が前提となるサービスの創出が重要になってくるでしょう。
将来性、転職市場の状況
証券会社大手として国内で営業している企業としては、野村ホールディングスや大和証券グループ、三井住友ブループであるSMBC日興証券およびSMBCフレンド証券といったものがあります。
他にも三菱UFJ証券ホールディングスやみずほ証券といった銀行大手の証券会社もあり、かなり数多くの企業が参入してきていることが分かります。
もともと証券会社は成果主義が早くから導入されており、営業ならば契約数、ファイナンスマネージャーなどは投信による利益がそのまま報酬となるシステムが取られています。
金融業界は非常に幅が広く、理解をするまでに時間がかかるものの自分独自の投資判断方法を確立することができれば成績を大きくアップさせられます。
この傾向は外資系証券会社がより顕著で、入社後に着実に成果を挙げていくことができればどんどん昇進をしていくことが可能です。
証券会社に所属することなく独自にファンドを立ち上げるというような人も多く、フリーの立場で証券会社と提携して投資をするといったこともできます。
個人投資家から証券業界に入るというケースもあるので、働き方の自由度ということで言えばかなり大きな業界であると言えるでしょう。
求人も年間を通して多く出されており、未経験OKというものも珍しくありません。