清涼飲料業界について
飲料業界の現状
コンビニや自動販売機で手軽に購入できる清涼飲料水ですが、市場規模としてはここ数年で拡大傾向にあります。
人口減などのマイナス要因がある中で着実に売上が伸びているという、非常に成長の伸びしろのある業界なのです。
国内の飲料メーカーとしては国内最大手のコカ・コーラグループをはじめ、サントリー食品インターナショナル、アサヒ飲料、伊藤園、キリンビバレッジといったような企業があります。
ここ数年の大きなトレンドとなっているのは「トクホ商品」と言われる健康志向の飲料水で、お茶やミネラルウォーター、野菜系飲料など体によいとする成分を含む製品が大きな売上となっています。
一方で従来までのようなコーラやサイダーなどの炭酸飲料水は売上減少の傾向が見られるようになりました。
若者向けのエナジードリンクが大ヒットするなど、細かいブームが業界の新陳代謝になっていることが伺えます。
将来性、転職市場の状況
業界内の変化ですが、シェア上位になる企業は頻繁にM&Aはや統合などが行われています。
特に目立った動きとしてはシェアNo.1のコカ・コーラ社が東西に分かれていた支社を統合し、さらにサントリー食品インターナショナルがJT(日本たばこ産業)の自販機事業を買収するといったことがありました。
就職先の人気としても食品系は非常に高く、特に若者向けの飲料開発のために力を入れて優秀な人材を確保しようという動きが見られています。
海外事業の展開に力を入れる企業も多く、特にアジア圏での飲料輸出についてはどの企業も本格的に展開をしている情況です。
一方でミネラルウォーターの輸入量も増加傾向にあり、海外の大手メーカーとの競合が国内市場で激化していくことが予想されます。