銀行業界について
銀行業界の現状
日本国内での銀行業界は、その希望に応じた大きなピラミッド型の構造となっています。
最も大きなシェアを占めているのがメガバンクと言われる都市銀行・長期信用銀行の再編によって誕生した巨大銀行です。
三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、三菱東京UFJフィナンシャルグループの3行が独占する形をとっています。
メガバンクの再編が始まったのは2001年からのことで、東京三菱、三菱信託、日本信託の3行が統合してできた三菱東京FGからスタートしました。
それからさくら銀行や住友銀行、三井住友銀行、第一勧銀、富士銀行、日本興行など数多くの都銀が再編を繰り返し、ようやく今の形に落ち着いたという印象です。
銀行業は手堅く高収入が期待できる業界として新卒学生の人気ランキングのトップを長年維持してきましたが、ここ数年で急激に人気を落とす形となっています。
将来性、転職市場の状況
メガバンクは2014年に最大収益を出したものの、それ以降は売上が下降傾向にあります。
海外事業に展開をしていることから海外情勢に影響を受けやすく、今後も大きな収益の伸びはあまり考えにくい状況と言えるでしょう。
一方で注目されているのが全国各地にある地方銀行です。
特にPFIという公共インフラ整備を行う業者が金融機関から借り入れをすることにより、その中心的な役割が期待されています。
メガバンクにはできないようなユニークなサービスを展開する地銀も登場しており、大垣共立銀行(岐阜県)や、スルガ銀行(静岡県)など、新サービスを展開することで全国的に注目されている銀行もあります。
Uターンなどで地元に帰って就職する学生を受け入れる枠を用意しているところもあり、地方での就職を考えている人におすすめできる業界です。