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保育士不足と潜在保育士増加の理由

日本の待機児童問題に対して、国を挙げてさまざまな対策を講じできました。一時は待機児童の数が減り、その効果に期待が寄せられましたが、思わしくない結果にとどまっている状況です。
その理由の1つは、保育士の問題が解決されていないからです。

なかでも保育士不足が深刻化しており、今回はそんな保育業界の問題点について解説していこうと思います。

保育士不足の理由

どうして保育士不足なっているのかというと、需要と供給のバランスの崩れているためです

その背景を見て参りましょう。

保育施設の増設

各都道府県は、保育施設の増設を進めました。さらに、
2016年企業主導型保育事業制度が開始され、保育施設の数を増やしました。

企業主導型保育事業制度とは、企業で働く子育て世代の従業員に向け、保育サービスや保育施設を設置に対して企業へ支払われる助成金制度のことです。これは、国が開始した企業向けの助成制度です。

例えば東京都において、平成25~30年の5年間での、認可保育所の設置推移と前年増加数は以下の通りです。

  • 平成25年1,915所 増加数+60
  • 平成26年2,019所 増加数+104
  • 平成27年2,184所 増加数+165
  • 平成28年2,342所 増加数+158
  • 平成29年2,558所 増加数+216
  • 平成30年2,811所 増加数+253

参照:【東京都】 「東京都の保育施策について」6P.保育所等の設置状況

また、その時期の保育士の数の推移は数字の上では増えてはいるものの、離職者の数や潜在保育士の数が増えました。

結果、保育施設施設数は急激に増えたましたが、保育士の数は変わりません。

これが現状の、保育士不足の大きな要因と考えられています。

潜在保育士の存在と増加

保育士資格を持つ人から、実際に保育施設で働いている人の数を割り出すと3人に1人が潜在保育士だということになります。
厚生労働省の調べによると、潜在保育士は80万人にのぼると言われています。

今後は保育士の資格を持っていても、保育士の仕事についていない「潜在保育士」を掘り起こさないといけないでしょう。

そうした潜在保育士が増えてしまう理由に、保育業界の問題点が、浮かび上がってきます。

そうした潜在保育士が増えてしまう理由を見ていきましょう。

潜在保育士が増えてしまう理由

どうして、国家資格である保育士まで取って、保育士として働かない潜在保育士が増えてしまうのでしょう。

その理由を聞いたアンケート調査があります。

【保育園で就労していない理由】

  • 『求人しているが条件に合う求人がない』29.6%
  • 『就職する必要性を感じない』24.5%
  • 『就職に不安がある』26.4%

参照:厚生労働省委託事業潜在保育士ガイドブックP.8より

その背景には、収入が低いことや、仕事量が多すぎるなどの、職場環境に課題があることがわかります。保育士としての、地位が下がったことが原因と言われています。

保育士は、子どもたちを見守る責任の重い仕事であるにもかかわらず、同じ国家資格を持った看護師などと比べ、給料も地位も低くなっています。

さらにメディアによって、保育の質に対するネガティブな話題が強調されたことも、潜在保育士を増やしてしまっている原因の1つでしょう。
少子化により子どもの数は減少傾向にありますが、待機児童の数は予測に反して減ってはいません。

保育士の転職市場の状況と将来性

この問題を解消するため、国をあげての子育て支援が制度化されています。保育士確保の支援もその一つなのです。
保育士の需要は今後も伸びていくでしょう。

転職市場については年度がかわる直前の1~3月にかけて求人が多くなります。春になるにつれよい条件を求めて保育士たちも転職が活発になります。

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未来の日本のためにも、保育士の地位向上は必須です。保育士が誇りをもって働くことができ、相応の地位を確率できる社会を創って行かなくてはなりません。

保育士にとっては完全に売り手市場の状況ですので、条件をよく絞って、自分が納得がいく職場を見つけやすいチャンスとも言えるでしょう。

もともとは、「子どものことが大好き」という気持ちや保育に関わる仕事に憧れていたからこそ、厳しい国家試験をクリアし、保育士になったと思います。

未来の日本のためにも、保育士が保育士として働く社会を創って行かなくてはなりません。